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経済学科企業人育成コース 協力企業による実践的な教育のご紹介(2)

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本学は「地域に有為の人材を養成する」ことを社会的使命とし、「人材育成」のさらなる強化を図るため、2009年度より、経済学部経済学科企業人育成コースを開設しました。この課程は、経済学科での学習をさらに発展的に進めたい人、そして、地域の有力企業で活躍することを目指す人のためのアドバンストコースです。

 今回は、協力企業による実践的な学びの1つである、「地域企業研究Ⅲ」(佐藤俊幸 経済学部教授)の講義で、揖斐川工業株式会社様を研究した様子をご紹介します。

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 揖斐川工業株式会社様を研究する講義は、2019年6月20日と6月27日の2回に分けて実施されました。
第1回目の講義は、「揖斐川工業グループの事業展開と社会貢献活動」をテーマとして、取締役総務部長の近藤高善様を講師に迎えご講演いただきました。講義内容は、以下の2点を大きな柱としてお話を聞きました。

①揖斐川工業株式会社がどのような会社なのか(事業内容)
②どのような社会貢献活動をしているのか(社会貢献活動)

 事業展開のご説明では、揖斐川を利用した砂利採取販売を起点に1945年に設立された同社が、いかにしてコンクリート二次製品、建設関連商品の製造販売、運送業、ホテル等を抱えるグループへと成長発展してきたのかを明らかにしつつ、近年力を注いでいるアグリバイオ事業の状況について解説いただきました。

 社会貢献活動については、揖斐川工業グループの文化、環境、医療など多方面にわたる地域社会、国際社会への貢献活動をご紹介いただきました。例えば、大垣フォーラムホテルの西側を南北に走る2Kmの市道が花水木通りと呼称されるのは、「大垣市の東の玄関口として華やかにしたい」という先代社長の思いから大垣市へアメリカハナミズキと街灯が寄贈され植樹されたことに由来するお話や、カンボジア支援として中学校校舎の建設に貢献していることなどです。

 さらに、地域の特性を生かして高い付加価値を創出し地域の経済成長を力強くリードしていることを国からも認められ、経済産業省の「2017年地域未来牽引企業」に選定されるなどの功績をあげているお話もありました。

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 佐藤俊幸教授は、近藤部長の講義を振り返ってこのように語りました。「日本経済の変遷や企業を取り巻く環境の変化に順応して、企業を成長させてきたことを大変丁寧に解説していただきました。自社の既存の資源等をうまく活用しながら事業の多角化を行ってきたこと、その際、他社製品にはない自社製品の強みを追求していること、地域内の企業や農家とうまく連携しながら事業を行っていることが印象的でした。企業経営の実践と地域への貢献のあり方を学ぶ大変良い機会を頂き、学生たちも大変喜んでおりました。揖斐川工業グループの皆様には科目担当者として感謝の気持ちでいっぱいです。」

 第2回目の講義は、大学近隣にあるアグリバイオ事業に関わる同社の3つの工場を訪問して、工場設備の説明を受けたり、案内いただいた工場長や種苗マネージャーに質疑応答させていただきました。

 また、この講義を受講する北川晴菜さん(経済学科3年)は、「揖斐川工業グループは公開されている情報がとても少なかったので、研究に一苦労していました。しかし実際に経営に携わる方と話すことで、深い内容まで理解することができました。今後の研究にも活かしていきたいです。」と感想を述べました。

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