免許・資格取得

社会福祉士課程

すべての人びとの暮らしを支える「社会福祉士」

社会福祉士は、1987年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく国家資格です。病気や障害あるいは貧困などによって、生活上に困難を抱えた人への相談援助や、地域における生活支援を専門的に行う人をソーシャルワーカーといいます。つまり、社会福祉士は、ソーシャルワーカーの国家資格なのです。
本学は、厚生労働省より社会福祉士養成課程の設置が認可されており、経済学部公共政策学科の社会福祉士課程を履修し、必要な科目を修得して、国家試験に合格すれば、社会福祉士資格を取得することができます。
また、社会福祉士課程の学びをベースに関連する科目の履修・学習を行うことにより、社会福祉施設・機関等の職員だけでなく、公務員(福祉職)や福祉科がある高校の教員などへの道も拓けます。

授業紹介

ソーシャルワーク演習Ⅰ~Ⅴ

「ソーシャルワーク演習」は、Ⅰ~Ⅴに分かれており、到達段階に応じて社会福祉領域における様々な諸問題について、グループワークで事例検討を行ったり、ロールプレイ(役割演技)などによって、社会福祉士になるための実践的な力を身に付けていく授業です。

ソーシャルワーク実習指導Ⅰ~Ⅲ、ソーシャルワーク実習Ⅰ・Ⅱ

ソーシャルワーク実習指導・ソーシャルワーク実習は、社会福祉士の養成課程の中でも根幹となる科目であり、体系的に履修していきます。ソーシャルワーク実習では施設や機関で2年次(または3年次)に60時間以上、3年次(または4年次)に180時間以上の現場実習を行い、学校で身に付けた知識や理論・技術と現場体験の統合をめざし、ソーシャルワーカーとしての基礎を学びます。また、ソーシャルワーク実習指導では、ソーシャルワーク実習の事前学習及び事後学習を行います。

社会福祉士として活躍する卒業生

就職先 社会福祉法人 わたむきの里福祉会

高橋璃巨 経済学部/公共政策学科
(2019年3月卒業、第31回実施 社会福祉士国家試験合格)

社会福祉士課程では各教授が実践を経て経験された事例などを用いて指導していただきました。グループワーク等で行き詰まると、答えをすぐ教えてくださるのではなく、いくつかの対応の仕方があることをヒントとして自分の考える力を身につけるよう教わりました。休み時間に教授の部屋に行くとマンツーマンでわからないところを重点的に指導していただけたので、より深く理解することができました。
また試験前には教授の選んだテキストの中から問題を厳選していただき、本番さながらに時間を計り、答え合わせをし、自分の得意分野、苦手分野の分析を行っていただきました。

社会福祉士の資格取得では、文章を読む力を身につけることや単語の意味など国語辞典で意味を調べることが大変でした。また科目数が19科目あるため得意分野、苦手分野が出ます。苦手分野に時間をかけすぎずバランスよく各科目、勉強することに苦労しました。試験前はストレスがたまったのを覚えていますが、買い物等へ行き気分転換してストレスとうまく付き合うようにしました。

現在は地元で障がいのある方の就業や生活を支援するわたむきの里作業所に勤めています。私の担当する部署は主に生活介護サービスを利用されている方が対象です。他にも自主製品であるラスクやチップス、ウエス等を製造、販売している就労継続支援B型の班もあります。仕事のやりがいとしては、自分の言葉かけで利用者の潜在的な能力を引き出し笑顔が見れた時です。またテレビなどの話をしており、お互いの話を共有できた時などは利用者と距離が近くなったと感じて嬉しいです。

わたむきの里作業所は、非常に地域とのかかわりが強い施設です。障害を抱えてても地域でさらに暮らしやすいように、利用者の心に寄り添っていきたいです。

社会福祉士課程の指導教員(専任)の紹介

山田武司 教授

専門領域:ソーシャルワーク理論・方法論

「災害の中で共に支えあった生活」「孤独の中での貧しい生活」この2つのフレーズをどう思いますか?これらは正反対のものですが、私たちが実際に耳にするものであり、どちらも私たちの社会の中での生活です。
本学経済学部公共政策学科の社会福祉士課程は、だれもが豊かに生活できる社会を目指して、生活の基盤である「経済学」、生活を支える施策としての「公共政策学」、そして生活を支援する「社会福祉学」を学び、トータルな視点から福祉の専門職である「社会福祉士」を目指します。

髙木博史 教授

専門領域:貧困問題、ソーシャルワーク教育

ソーシャルワーカーの国家資格である社会福祉士の倫理綱領(専門職としての価値観や行動指針を示したもの)には、「差別・貧困・抑圧・排除・無関心・暴力・環境破壊などの無い、自由・平等・共生に基づく社会正義の実現をめざす」と明記されています。
岐阜協立大学経済学部の公共政策学科では、私たちの暮らしを支える多様な公共政策の学びを基礎とした社会福祉士課程を設置し、多角的な視点から「すべての人が少しでも暮らしやすい社会」の実現のために活動できるソーシャルワーカーの養成をめざしています。

後藤康文 教授

専門領域:地域福祉

身体障害や介護が必要な状態、周囲と関係を築くことが不得手な方々、生活を苦しくさせる貧困問題。こうした個人や家族に振りかかる問題をなぜ「社会(の)福祉」と言うのでしょう。生活問題を抱える一人ひとりを支援しながら、その方たちを取り囲む環境や地域に働きかける。いわば個別支援と地域介入を同時並行的に取り組むことが大切になります。その意味で福祉は誰もが暮らしやすい地域づくりにつながる行為です。専門性をもってこれに取り組む国家資格「社会福祉士」に大きな期待が寄せられています。

社会福祉士を目指す学生のためのバックアップ体制

福祉実習指導室

社会福祉士課程を履修する上で、実習に関する不安や進路についての悩みなどを気軽に相談できる場所として、福祉実習指導室を設置しています。気軽に実務経験豊かな教員からのアドバイス受けることができます。
また、社会福祉に関する書籍や資料も準備されており、自由に閲覧することが可能です。

学内模擬試験の実施

社会福祉士を目指すうえで自分の現在の到達点を知ることは、学習の方向性を決める重要なことです。
岐阜協立大学では、本番と同じ時間帯で参加費無料の学内模擬試験を実施し、必要に応じて教員が個別面談を行うなど学習効果が最大限発揮できるよう導きます。

社会福祉士国家試験対策室(福祉実習指導室に併設)

(社会福祉士国家試験対策室でのグループ学習の様子)

福祉実習指導室に併設され、グループ学習のスペースが確保され、問題集や国家試験・模擬試験などの情報掲示板などを準備しており、自習環境を整備しています。
また、教員がローテーションで待機し、質問などに迅速に対応する体制を整えています。

4年間の流れ

社会福祉士国家試験受験資格を取得するためには計画的な単位履修が必要です。本学では、1年次より専門科目を配置しており、原則として2年次にソーシャルワーク実習指導Ⅰ及びソーシャルワーク実習Ⅰ(60時間以上)、3年次にソーシャルワーク実習指導Ⅱ・Ⅲ及びソーシャルワーク実習Ⅱ(180時間以上)を配置しています。
また、他校からの3年次編入にも対応します(この場合、ソーシャルワーク実習指導Ⅰ及びソーシャルワーク実習Ⅰ(60時間以上)が3年次、ソーシャルワーク実習指導Ⅱ・Ⅲ及びソーシャルワーク実習Ⅱ(180時間以上)は4年次となります)。

社会福祉士課程での学びの内容

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