YOURSTORY

天下をとる気概は十分。すべてはチームのために。

冨永 剛

経済学部 経済学科 4年
2020年8月18日時点

scroll

高校時代から貫いてきた、文武両道の精神

サッカー部のエースで成績は常に上位、クラスではムードメーカー。冨永さんの高校生活は順風満帆そのものだった。高校卒業後はサッカーを続けながら、学業もおろそかにしたくないと、指定校特待生として岐阜協立大学に進学することを選んだ。スポーツ特待生として進学する道もあったが、学業成績の審査がある指定校特待生を選ぶことで、張り合いが生まれると考えたのだ。

高校の時間割は単調で、始業時間は毎日ほぼ変わらないが、大学生になると生活は一変する。必修課目はあるものの、どの課目をどう組み合わせるかは本人次第。タイムスケジュールは曜日ごとでまちまちになる。入学してしばらくは慣れるのに必死で、生活リズムを整え、学業に励んだ。経済をグローバルとローカル、両方の視点から学ぶ経済学部の学びはすべてが新鮮で、探究心をそそられた。サッカー部の練習にも精を出し、文武両道を貫いた。

窮地を救った「サッカーノート」。ライバルは過去の自分

窮地を救った「サッカーノート」。ライバルは過去の自分

人間は慣れる生きものであり、緊張がひとたびほぐれると、糸の切れた凧のようにふらふらとしてしまう。冨永さんも例外ではない。2年生になり大学生活に慣れてくると、遊ぶ時間や部活に打ち込む時間がもっとあってもいいのではと思うようになった。少しずつ何かが崩れていく。成績は落ち、GPAのポイントも下がった。気がつけば、指定校特待生として授業料減免を受けるにはギリギリの状態に陥っていた

その窮地を救ったのは、「サッカーノート」の存在。小学生の頃につけはじめたサッカーの記録日記には、これまで自分が積み重ねてきた努力の軌跡が記されていた。高校時代の日記を読めば、文武両道を目指してがむしゃらだった日々が脳裏に浮かんだ。
「ノートを読み返して、今の自分は全然だめだなと。負けず嫌いな性格なので、過去の自分に負けたくないと思いました」
気持ちを入れ替えた冨永さんは、おろそかにしていた講義の予習復習をするようになり、授業中は講義を聞くだけではなく、大事なところをノートに抜き出して、自分なりの解釈を書き加えた。分からないことがあれば先生を質問攻めにした。そして、3年次には成績を見事にもちなおした。

目指すは天下取り!?目標はどこまでも高く

3年次後期には就職活動をスタート。コロナ渦にも関わらず、早々に第一志望の不動産会社から内定を得た。かなり早い段階で内定を得られた要因は、素の自分で勝負をしたこと。採用面接となると、自分をよく見せようと取り繕ってしまいがちだが、冨永さんは自分らしさを大切にした。
「面接で自分のプラスの側面だけをアピールしても、いつかぼろが出てしまうし、会社にも迷惑がかかる。素の自分を出して受け入れてもらえる会社なら、入社してからものびのび働けます。内定先は、社長をはじめ社員同士の風通しがよくてチームのような会社。チームスポーツであるサッカーをずっとやってきたので、ここならやっていけると思いました」

社会人になってからの目標を問うと、「会社で一番手になること」という力強い返答が返ってきた。 「同期に負けたくないという思いもありますが、結果を出して自分に余裕が生まれれば、周りのサポートにまわることができるから。チームワークを意識して、周りを気づかえる社会人になりたいです」 個人のスキルを高めるのはチームのため。仕事もサッカーと同じチームプレイなのだ。

PageTop