YOURSTORY

スーパーポジティブ思考でまだ見ぬ未来を切り開く。

曾我 美結

経済学部 公共政策学科 2年
2020年8月18日時点

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慣例は気にしない。夢は地元初の女性消防士

幼い頃から空手を習い、高校時代は陸上部の練習に明け暮れたというスポーツウーマン。あるとき、Youtubeで見た若い女性消防士の姿に心を奪われた。

「女性の消防士さんが、人を守るために強くなりたいと、過酷な訓練に参加してひたむきに頑張っている姿がかっこよかったんです。私は昔から人に頼られたり、感謝されることがうれしくて、将来は人の役に立つ仕事がしたいと思っていたので、消防士ならそれが叶うんじゃないかと思いました」

出身は郡上市。できれば郡上に戻りたいと考えている曾我さんにとって、地元採用で働けることも消防士の魅力だ。とはいえ、消防の世界は男女の身体的な違いや法律上の制約があった名残りから、今なお女性が活躍することにハードルがあるのも現実。実際、郡上市では女性消防士は現在採用されていない。狭き門だが、郡上初の女性消防士になりたいという夢は、学業や部活動に励む原動力となっている。

学業もスポーツも、自分を高めるための手段

将来の目標に近づくため、公務員や社会福祉士を目指すための学びが充実している公共政策学科に進学。1、2年生のうちはなるべくたくさん単位をとることを優先しつつ、今のうちからできることと、公務員試験対策や危険物取扱者資格を取得するための勉強なども独学で始めている。
「学生の本分は学業だと思うので、そこを最優先にして、将来を見据えながらやっています。そして部活動やプライベートも充実させて、社会に出たときに一人の人間として自立できるように、残りの学生生活で自分を高めていきたいと思っています」

部活動では駅伝部に所属し、体力づくりに励んでいる。月曜から土曜まで毎日練習があり、学業との両立はハードだが、得ることも多い。東海学生インカレで結果を出すこと、1500メートルのタイムを伸ばすことなど目標はあるが、そこに絶対的なこだわりはないという。曾我さんにとってスポーツは、競技というだけではなく、自分が成長するための手段なのだ。

社会課題を学び、公務員の素養を高めていく

最近では、所属ゼミの課題として読んだ『助けてと言える国へ——人と社会をつなぐ』(集英社新書)という本に感銘を受けた。
「日本にはSOSを出せずに苦しんでいる人が多く、さまざまな社会問題があるという現状を知って、私はそういう人に手を差し伸べられる人でありたいと思いました。強がってしまうことは誰にでもあって、プライドが邪魔をして『助けて』と言えなくなってしまう。私はなるべく溜め込まず周りに相談をするタイプですが、それでも、『手伝ってあげようか?』と声をかけてもらっても、素直にお願いできないことはあります。本当は迷惑なんじゃないかと、考えてしまうんです。だけど、本当に困ったときには、声を上げることも強さだと思います。人は助け合うのが本来のカタチ。私は今まで周りの人に支えてもらった部分が大きいので、これからは支える側になっていきたいです」
一言一言吟味しながら、まっすぐに言葉を紡ぐ曾我さん。公務員となる素養を身につけて、消防士として活躍する未来は遠くなさそうだ。

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