YOURSTORY

欲しいのは大卒の学歴じゃない。ワクワクする未来だ。

鈴木 敬太

経営学部 情報メディア学科 4年
2020年8月18日時点

scroll

自分は何がしたいのか? 迷って決めた大学進学

鈴木さんのターニングポイントは高校卒業時の進路選択にある。卒業後は就職をしようと考えていたものの、高校生の就職は学校を通じで応募することが原則。学校から紹介された求人にピンとくる職場はなかった。
「幼い頃から熱心に働く父の姿を見ていて、自分も社会に出て、父のようにやりがいをもって働きたいと思っていました。でも求人票に目を通してみると、単純作業を求められる仕事が多く、モチベーションを保てるか不安になりました。また、自分にはどんな職場が向いているのか、何をしたいのか、まったく分からなかったんです。将来の道を決める前に、じっくりと考える時間がほしいと思いました」

親にも相談しながら進路を再検討。4歳上の兄が岐阜協立大学に進学していたこと、高校の成績のおかげで学費減免を受けられる指定校特待生の対象になること、そして、これからの社会で必ず必要となる情報技術を学べる情報メディア学科に興味をもったことなどから、岐阜協立大学への進学に舵を切った。

経験から何を得るかは自分次第。失敗を糧にする

入学して打ち込んだのは学業と部活動。ゼミの研究では消費税をテーマに選び、ゼミの研究成果を発表する学内ゼミナール大会に出場した。入賞は逃したものの、ゼミの仲間と研究を深め、プレゼンテーションに向けて必死に取り組んだことは大きな財産となった。正課授業で実施するインターンシップでは、リサイクル業を営む2つの企業で実習に参加した。一社は新しい技術や仕組みを積極的に取り入れている革新的な企業、もう一社は伝統的なやり方を重んじる企業。同じ業種でもアイデンティティはまったく異なり、社風も異なる。自分に合う職場を選ぶことの大切さを肌で感じた。

部活動ではギター部に入り、毎年学園祭のステージに立った。1年次は緊張で周りが見えなかったが、2年次からはどうしたら観衆を惹きつけられるのか、ステージごとに試行錯誤をしながら臨んだ。学んだのは、失敗を糧にすること。MCで内輪ネタを話すとノリが悪くなることに気づいて内輪ネタは封印。なぜこの曲を演奏するのか、これまでどういった練習を重ねてきたかなど、見てくれる人に自分の思いを届けることで、ステージに一体感が生まれた。
「失敗をしても、何が要因なのか、次はどうすればいいのかを考えて行動できれば、必ず得るものがある。それを繰り返すことが成長につながるんだと実感しました」

納得のいく道を探すのに、近道はなかった

岐阜協立大学には「キャリア形成」という授業があり、1年次から卒業後のキャリアプランを立て、自ら将来の進路を切り開く力を身につけていく。鈴木さんはカリキュラムを通して自分ととことん向き合った。
「僕が大学に進学した目的は、自分に合う将来の道を見つけること。進学したからにはやりたいことを見つけなくてはというプレッシャーはありましたが、打ち勝つには行動あるのみ。いろんな人と積極的に関わって、自分がどういう人間なのか自己理解を深めれば、その先に納得のいく道が見つかると信じていました」

人付き合いを大切にする中で、自分は人と接する仕事に向いていると気づいた鈴木さん。営業職に絞って就職活動をはじめ、第一志望の自動車ディーラーに内定が決まった。高校卒業時にはまったく見えていなかった将来の道。今は心から働きたいと思える企業に出会えてワクワクしているという。妥協せずに進学したことで得た確かな手応えを胸に、これから社会に出て、新たな挑戦を続けていく。

PageTop