看護学科
特色ある科目
人体の構造と機能Ⅰ・Ⅱなど
看護学部では、高度で最新の機器を導入した学修環境での学びの一環として、タブレット端末を教育に導入し、講義や演習、実習で効果的な学修ができる試みを行っています。
授業中には、マーカーやメモ機能を使って、講義の内容を直接書き込んでいます。また、人体の構造や機能を解剖生理から学修するために、動画も活用しています。
学生は重いテキストやかさばるレジュメ等を持ち歩く必要がありませんので、通学途中や実習先などどこにいても、教科書や授業資料を見ることができ、看護技術の予習や復習もできます。
早期看護体験学習
1年次の前期(7月~8月)に、看護学の学修入門として、医療の場に出向いて看護の対象と看護の機能、役割について学修します。西濃地区の病院で、外来や病棟の見学や入院されている患者さんとのインタビューから、病院の機能を学び、医療を受ける患者さんのつらさや看護職に期待していることを聞き、看護職を目指すものとして何が必要か考えます。
初めてユニフォームを着て病院にでることで、医療者としての態度についても学修します。
シミュレーション教育
年齢や病状、年齢や社会的背景など様々な状況にある患者さんへ適切な看護を実践する能力を養うために、シミュレーション教育は大きな意味を持っています。看護学部で行うシミュレーション教育は、実際の臨床現場を再現した模擬的な学修環境をつくり、学修者の体験を通して実践力を育成する教育です。
1、2年で学ぶ基礎看護学でのシミュレーション教育について一部紹介します。生活支援技術論では療養環境を再現して、どのように病床を整えることがその患者さんの状態にふさわしいのか、または寝たきりで動けない患者さんの清拭をどのように行うことが良いのか、実際に患者さんの状況を再現してそのケアの方法を学修します。2年次の「フィジカルアセスメント演習」では、病態の観察力・判断力を養うために、患者さんの病態をコンピューターで設定できる『Physiko® フィジコ』というシミュレーターを活用します。人間の病気の状態は再現することができないため、このシミュレーターを活用した授業はとても重要です。このような教育で、看護師に必要なフィジカルアセスメントの基礎的知識と技術を修得します。
保健師課程
保健師は、人々がそれぞれの健康状態に応じて、希望する生活を送ることができるように、保健活動を行う看護専門職です。保健師の行う保健活動の対象は、ご本人やご家族にとどまらず、集団や地域も対象としています。そのため、大学の授業や演習では、住民さんなど大人数向けの健康教育のスキルも獲得します。実習では、県内保健所や近隣市町村で保健師活動を経験し、地域全体の健康度の向上についても学びます。
授業や演習・実習以外でも、継続して行う自主的勉強会やボランティアに参加できます。4年間を通して、予防的視点で「みる」、「きく」、「つくる」、「つなぐ」、「動かす」といった保健師の重要な役割の一部を体験できる機会があります。
地域医療活動論
地域医療の活性化のために、看護職として地域医療に貢献できるスキルを学ぶことを目的とした科目です。具体的には、岐阜県の山村地区や中心部で特色のある地域医療活動を行っている診療所の実習を通して、地域の実態、そこで暮らす方々の生活や医療の実際、地域住民の医療の期待などを把握し、地域医療活動における看護職の役割・課題・今後の方向性を分析することで学修します。
取得可能な資格
看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格(選択者のみ)、
養護教諭二種免許状※、第一種衛生管理者免許状※、(※保健師免許取得後、申請により取得可能)
科目一覧
臨地実習について
看護は実践の科学であるといわれています。臨地実習とは、学内での講義や演習で学んだ知識や技術をもとに、対象者と相互関係を築きながら、看護実践に必要な態度や責務、倫理観などの基礎的能力の修得を目指す学修活動です。
臨地実習は医療機関に入院する患者だけでなく、福祉施設や在宅など様々な場で療養する人、または、疾病予防を目的とした健康者も対象に含みます。
臨地実習の流れ
第1段階
看護を展開するための基本となる知識・技術、及び対象との良好な関係を築く力を修得します。
第2段階
様々な発達段階や健康状態にある患者とその家族を対象として、看護上の問題を解決する能力を養います。
第3段階
卒業後の看護実践に近い形態での実習を行い、これまでに培ってきた知識と技術の統合を図ります。保健師教育課程では、多岐に渡る施設等で保健師活動の実際を学びます。
保健師教育課程
実習施設一覧
画像をクリックするとPDFで開きます。